ピロリ菌の除菌に失敗した原因は?次に成功するための秘訣!
2016/11/19
ピロリ菌の除菌に失敗した原因は一体なんでしょうか?
なんと理由は4つもあるんですね。ピロリ菌の除菌はできれば1回で終わらせたかったけど、失敗しまう方も少なくありません。
今回はこれから一次除菌をされる方、二次除菌に向けて「次こそ除菌に成功したい!」方のために秘訣もご紹介します!
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ピロリ菌の除菌に失敗した原因
失敗の原因は一体なんでしょうか?基本的なところからいろいろと関係がありますのでご覧ください。
薬を飲み忘れた
ピロリ菌の除菌で出される抗生物質は欠かさず飲まなければ、薬に耐性菌ができてしまうんですよ。これはどの薬にも共通することですが、特に抗生剤は、処方された分必ず飲み続けなければいけません。
飲酒や喫煙
病院によっては一次除菌の飲酒や喫煙について何も言われないところもありますが、私の行った病院では飲酒や喫煙を控えるようにと言われましたよ。
ピロリ菌の除菌をする方は、慢性胃炎や、潰瘍があるためなど何かしらの症状があって除菌療法をしている方がほとんどなので、飲酒によって潰瘍ができやすくなったり、血管が広がって潰瘍からの出血なども考えられます。
薬とお酒は特に問題がない組み合わせもありますし、お酒の種類によっては薬の成分が変わって副作用が出やすくなったり、効果が低下することもありますので、飲酒は避けた方が無難です。
喫煙は、その煙に原因があります。煙の成分が肝臓に影響をもたらし、薬を早く分解してしまうため効果が持続しない。ということが考えられます。除菌率の低下をもたらす可能性は少なからずあるようですね。喫煙も1週間がまんしましょうね。
他の薬と併用していた
ピロリ菌の除菌の薬と一緒に他の薬も併用していた場合は、飲み合わせによっては強い副作用が出て使用を中止せざるを得なかったため、薬を最後まで服用できず除菌に失敗した、種類によっては薬の成分が減少するなどが考えられます。
耐性菌
一次除菌の失敗で最も理由がこの耐性菌によるものです。一次除菌ではクラリスロマイシンという抗生剤も処方されますが、この薬が原因なんですね。
クラリスロマイシンは慢性副鼻腔炎、咽頭炎、胃腸炎など身近な病気でも処方される薬です。この薬は年々その効果が上がっています。2007年には数%の耐性だったのが今では30%も耐性が上がっているんです。その効果が残念ながらピロリ菌には逆効果になっています。
昔は一次除菌率が90%を越えていたのに今では70%まで下がっているんですよ。クラリスロマイシンで耐性菌がいる人の一次除菌成功率はおよそ30%です。
ちなみに一次除菌でも使用される胃酸分泌抑制薬は除菌率には関係ありませんし、クラリスロマイシン400でも800で同様除菌率には差がありません。
失敗する確率は?
- 1回目の除菌での失敗する確率は30%
- 1回目で失敗して2回目で失敗する確率10%
2回目で失敗した場合には、三次除菌が保険外になってしまったり、医師によって考え方もあるので3回目を行うかどうかは、信頼できる医師と相談して決めましょうね。四次除菌というのもありますが、できれば1回目で除菌を成功させたいところですよね。
二次除菌で成功する秘訣
一次除菌での失敗の原因がわかったら、それを次につなげましょう!
- 二次除菌前から薬が終わる前までLG21ヨーグルトを食べる
- 飲酒や喫煙はやめておく(二次除菌の飲酒は厳禁です)
- コーヒーや刺激物もやめておく
- 薬は欠かさず飲む
除菌療法の副作用について書いたときにもお伝えしたのですが、(副作用についてはこちら)
二次除菌で使われるメトロニダゾールは飲酒禁止です。特に心臓や血管系の病気でワルファリンを服用されている方は出血傾向にあるので注意が必要ですよ。アモキシシリンの耐性菌はほとんどありません。
刺激物も避けましょう。刺激物が薬の作用を減らすということはありませんが、弱った胃を少しでも安静にしておくのがベストですよ。
まとめ
ピロリ菌の除菌失敗で最も多い理由は「耐性菌」によるものです。ですが、基本的な飲み忘れ、飲酒や喫煙なども失敗の原因になっていることもあるので、医師の指示のもとしっかり1週間乗り切ることが大切ですよ。
飲酒や喫煙、飲み忘れ、刺激物の摂取には気を付けて、少しでも除菌率を上げられるLG21ヨーグルトを二次除菌が始まる前から終わるまで食べるのがおすすめです。
一次除菌に失敗しても、二次除菌ではクラリスロマイシンは使わず、別の薬を使うので90%以上の方が除菌に成功しています。不安になりすぎず1週間頑張りましょう。
ピロリ菌が除菌されたらきっと長期間悩まされた胃の不快感も良くなりますよ。